コロナ禍で経済的困窮などで国民年金の保険料未納となっている人が約106万人(2021年度)います。そのまま放置すると年金がもらえなくなります。しかし、「免除」という手続きをしておくと、保険料を払わなくても年金ゼロを防ぐことができます。以下、4つのメリットを説明します。
1つ目のメリットは、全額免除を例にとると、年金額の半分がもらえることになります。これは、年金額に2分の1(2009年3月までは3分の1)の税金が充てられているからです。
2つ目のメリットは、 免除期間は年金を貰うために必要な加入期間として含まれること。年金を受け取るには10年以上の加入期間が基本的に必要で、10年未満だと1円ももらえなくなる。
3つ目のメリットは、 障害者年金や遺族年金の対象となること。万が一、事故などにあった時に本人や家族が老齢になる前でも年金を受け取ることができる。当事務所では障害者年金の手続代行を行っていますが、保険料納付要件を満たさず、貰えたはずの障害年金を受給できない方もおられます。
4つ目のメリットは、後から保険料を払って年金額を増やせる「追納」という手続き取れる期間が10年まで延長できることです。未納のままにしておくと、この期間は2年しかないことになります。
「免除」 のメリットをご理解いただけたでしょうか。お住いの自治体の国民年金担当窓口もしくは近くの年金事務所で申請が可能です。また、マイナンバーカードがあれば「マイナポータル」でも申請が可能です。
当事務所では障害者年金申請のお手伝いをさせていただいております。不安のある方は、ご相談ください。
この記事は私が書きました
三重県出身。工場の派遣バイトの傍ら社会保険労務士の資格を取得。中途採用で地元商工会議所勤務を経て、労働局の窓口業務を通して様々な事例を経験。 非正規就労の悲哀と行政の仕組みを熟知しているシナジー効果を強みとし、皆様のサポートをいたします。