この質問は本当に奥深いです。精神を病んでいるわけではない人が普通に答えたとしたら、さらっと聞き流されて終わります。そういう「普通」の答えは、精神科医からみて精神疾患と診断するはずがないのではないかと想像できます。
なぜなら、普通だからです。
普通ではない状況だから、精神疾患なんです。だから苦しいんです。そのことは、多くの人には理解できないでしょう。だから本人としては本当に苦しいんです。まずそこのところが、感覚的に分からない。
分からないからアカンのではないのです。分からなくて普通ですし、精神的に健全なのですからそれでいいんです。むしろ、分からない方がいいです。
だけど、本当に苦しい思いをされている方は、精神的に健全な方の思いの及ばないような辛さを抱えていて、きっとそれは精神的に健全な方に降りかかったなら耐え難い苦しみだと思います。
どんな日常生活を送っておられるのでしょうか?
すみません。本当のところは私には分かりません。しかし「分からないから排除する」「関心がない」ではありません!。
「分からないからお聞かせいただきたい」のです。伝えようと頑張らなくていいんです。支離滅裂なままの言葉をお聞きしたいのです。支離滅裂だからこその苦しみであるから、それを整理するなど出来るはずがないと私は知っています。整理できるなら快方に向かっているということですよ。
私の想像の及ばない種類の苦しみで、それが本当に重篤だからこそ、精神疾患は障害年金の対象となりえます。
では、どうなのですか?
ここで具体的な例示ができればとも思うのですが……。
誰にも説明できないと思います。精神的に健全な状態なら理解が及ぶはずもないですし、精神的に苦しんでいる方は説明できない(分かってもらえない)からこそ苦しいのですから。
障害年金のサポートを仕事としている私も、正直なところを言えば全く説明できません。多くの方とお話ししましたが、本当にところは何も分かりません。分からないということをお伝えするしかないのかなと思っています。
支離滅裂なそのままの言葉を正確かつ漏れなく拾わせていただいて、そんな生の言葉をもとに説明しています。
さらに言えば、支離滅裂でも言葉に出来るだけマシとさえ言えます。本当は、言葉にならない動作や雰囲気を観察させていただき、何とかコミュニケーションを図っています。そして、伝えることの難しさを私がそのまま表現しようと心がけています。
この記事は私が書きました
三重県出身。工場の派遣バイトの傍ら社会保険労務士の資格を取得。中途採用で地元商工会議所勤務を経て、労働局の窓口業務を通して様々な事例を経験。 非正規就労の悲哀と行政の仕組みを熟知しているシナジー効果を強みとし、皆様のサポートをいたします。