改善の見込みのない苦しみには障害年金を。障害年金につきまとう偏見に捉われることなく、積極的な活用を通して新たな展望を切り開こう。障害年金請求の豊富な実績を誇る社会保険労務士法人HRMの森井拓也です

何のため?。誰が使うの?。年金支給を辞退する規定について

年金支給を辞退することが出来る規定なのですが……。一体どんなメリットがあるの?。誰もが疑問と言うか、やるはずないだろうと感じます。

繰り下げ請求とは違うのです。支給停止の申出をしたことで、将来の年金額を増やせるわけではないですし、支給停止した分を後からまとめて支給を求めることも出来ないのです。わざわざ申出を行なってまで支給を停止させる?。そんなくらいなら、受給に用いている銀行口座に手を付けないで生計を営めばいいでしょう。

障害年金をもらうのは恥ずかしいことですか?

そういう気持ちをお持ちの方はいらっしゃいます。特に、身内に精神疾患をお持ちの方がいて、世帯主として身内のそのことを隠しておきたい。気持ちはよく分かりますけど、障害と言うものはそういうものではないと私は強く訴えたいです。元に戻せないハンデを抱えて大変な思いをされていらっしゃるのです。

元に戻せるのに戻そうとしないなら、そんな人が身内にいたら確かに恥ずかしいですけど、障害と言うものは「絶対に治せない」のです。障害年金に該当するということは、その原因となるものは絶対に良くなりません。という風に定義されています。

障害年金に該当する程のことが、元に戻せると考えているようでしたら全く検討外れで大間違いです。根本的に考え方が間違ってますので、即座に改めてほしいです。いやもう、精神障害で支給決定が出たにも関わらず、まだ「普通であってほしい」と元に戻ることを追い求めているのを見ているともう悲しくなります。

もう元に戻せないという前提で、今後のことを考えるものです。そのために障害年金と言う制度があります。

受給権者の申出による支給停止

障害の程度が、障害等級に該当していれば障害年金を請求できるわけです。それでもなお、障害年金の受給になにか嫌悪感があるのでしたら……。

申し出て支給停止をしてはいかがですか?。障害の状態にあるのは事実なのですから、それでいて障害年金が支給停止の状況にある。すごいことですよ。

障害年金をもらってしまうと、怠けてしまうのですか?

怠けてしまうのが嫌でしたら、申出による支給停止を行ないましょう。怠けない人生を送ることができますよ。

何か障害をお持ちのせいで、日常生活や就労に著しい支障が生じているのでしたら、具体的にどう支障が生じているかについて医者に証明していただくと障害年金を請求できます。

もちろん、自分自身では重たく感じる障害でも、障害年金の支給決定は厚生労働省が行うわけですから、障害年金の等級には該当しないという決定が下されることも多々あります。

本当に重たい障害の程度でしたら、障害年金の請求をしないなんて不思議でなりません。

障害年金の請求のない状態で努力して頑張っても、それは「ごく普通の一般人」ですからね。明らかにハンデがあるのならそれを隠さず乗り越えてみせた方が、頑張った量が多く見えるじゃないですか。立派にみえますよね。

苦しいのを我慢して苦しむ人生は……

苦しいのを我慢して、それを見事に乗り越えるのは素晴らしいと思いますよ。だけど……。厳しい言い方になりますが、我慢して苦しみ続けるその状況のままでいることは、自慢できることですか?

プライドゆえに障害年金を毛嫌いするのではなく、支給決定を頂いたうえで支給停止をしてみせるプライドとやらを発揮すればよろしいかと思います。

ビジネスでも同じでは?

お金のために仕事をしている訳じゃないと、自分の仕事に価値をアピールしないのはプロとしてはいかがなものでしょうか?

稼ぎが少ない人生よりも、本当にお金がいらないというのならとことん稼いで慈善事業とか寄付とかすればいいじゃないですか?。働く仲間でお金を分け合ったり、従業員や家族に分け与えてあげましょうよ。

障害年金も同じことです。

この記事は私が書きました

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