障害年金の請求サポートに詳しい社会保険労務士として、社会保険労務士法人HRMはいわゆる精神疾患という括りで様々な人と面談をしています。正直なところ、私には精神疾患とは何なのかは分かりません。それは精神科医に作成いただいた診断書で確認させていただく立場でして、私はその是非について一切私情を持ち込まないようにしています。

いやもう、そこは何より大事でして、大事どころか生命線というか、その辺の考え方次第で本当に“命”に拘わることですから、感覚的に掴めていないと大変なことになるよねと日々感じています。

過度な献金をする信者さんたちの金銭感覚

障害年金(精神)の診断書では、金銭感覚について問われます。単に金銭感覚が狂っているかと言うことではなくて精神科医の立場からの判断になりますので正直なところ私にはよく分かりません。

霊感商法とやらで高価な壺とか経典を買う、その金銭感覚は一種の精神疾患なのでしょうか? 日常生活を破綻させる金銭感覚には違いないけど、精神的な意味で狂った状態と言えるのか? 精神科医からみて何らかの診断名がつくのでなければそれを素人が「おかしい」とか言うのは筋違いのように思うのです。少なくとも、そういう意味の「おかしい」人の相談において、障害年金の請求に結び付けることはありません。無理です。

そんな時には、精神科医の診察が必要となるわけです。これは旧統一教会の信者さんに限らず、日常生活が破綻していて精神疾患の疑いから何らかの処置を必要とする可能性がある。自立支援医療制度の活用においても、精神科医の診断でその必要性を判断します。

金銭感覚がおかしい≠精神疾患

金銭感覚がおかしいことそれ自体が問題なのではないのです。そのせいで、大切なものを台無しにしてしまってなお正常な金銭感覚を取り戻せないことが問題なのです。

とはいえ、一般的に大切とされるものを台無しにするような金銭感覚だとしても直ちに精神疾患とはされないでしょう。例えば、実の我が子であっても全く関心をもたない親であれば、ごく真っ当な精神状態でありながらも実の我が子を放置するでしょう。それは精神疾患ではないと感じます。許されないことだと責めはしても、“異常”だとは言いません。

障害年金の請求をサポートする立場として、そう言った方をどうにかすることはできません。あくまで精神科医が精神の障害と診断した場合に限られます。

ズバリ言います

障害年金の請求のサポートの対象となる方以外、何もおかしくはありません。例え洗脳されていようと、どんなに言動がおかしくて、金銭感覚が狂っていて日常生活が苦しかろうと、特におかしいとは感じません。そんな人たちに「洗脳されている」だなんて私には言えません。

そして、障害年金の対象となる精神状態だとしても、それはあくまで医学的におかしいにしても私がその是非まで判断することはありません。

この記事は私が書きました