想像してみてください。これまで通りミスなく業務を遂行していたAさんの給与がある月から1,000円減っていました。同じ業務をしてBさんはこれまで通りの給与をもらっています。Aさんはどのように感じたでしょう。私がAさんだったらショックです。これといったミスをしているわけでもなく、なぜ給与が減ってしまったのか。
これは、金額云々ではなく、「なぜ自分の評価が下がったのかが納得できない」のです!
納得できる説明が欲しい
評価制度を見せて「この制度の沿って評価し、給与が決まったんだ」と伝えればよいのでしょうか。それでAさんは納得するのでしょうか。到底納得できないでしょうね。いくら制度の則っていても従業員の評価を一致していなければ不満は残ります。
では、なぜ一致しないのでしょうか。それは評価基準の曖昧さにあります。評価内容が具体的な行動ではなく抽象的な」ため評価をする側をされる側でズレが生じてしまいます。
それでは、評価の内容を具体化し、数値化すれば解決するのでしょうか。いいえ、それだけでは足りません。明確な数字で示されていても現場の状況に合っていなければ不満が溜まってしまいます。
従業員が自分の給与に不満を持つのはどんな時だと思いますか。1,000円下がったときでしょうか。それとも10,000円下がったときでしょうか。いやいや、金額ではないんです!「自分がどのように評価されたのか」という根拠が明確でないこと、納得できないことに不満も持つんです!
これを覚えておいてください。
この記事は私が書きました
大学卒業後、地域金融機関にて地域の中小企業に対する金融の専門家として、資金運用、経営改善、経営相談などを通じてコンサルティング業務を実施。その後地元医療系公益法人の財務部及び人事部を統括した経験を活かし、皆さまの問題を解決いたします。