派遣労働者として、より高度な業務に従事する。この経験は、キャリアアップに資するのは間違いありません。就職活動の際、この経験を職務経歴書にまとめれば、大きなアピールになりえます。
私自身、派遣労働者の立場で様々な就労場所を経験しています。キャリア形成の観点からも、より高度な業務に従事する機会があればと常々考えておりました。派遣労働者の立場から、どうしても正式な役職を拝命するといったことにはなりませんが、より高度な業務に従事する経験は得られます。
そんな派遣労働者を雇用している場合を想定し、派遣元は雇用主として何が出来るのかを考えれば、それが自ずと「キャリアアップに資する教育訓練を計画する」ことになります。
私が派遣労働者として就労していた当時は、このような許可要件はありませんでした。
これはつまり「派遣労働者なんて、低いレベルの単純作業しか経験がない」との扱いを意味しています。
しかし、キャリアアップに資する教育訓練を義務付けた許可要件のおかげで、そんな教育訓練制度に基づいて、より高度な業務に従事した人間だと説明ができるわけです。そういった意欲を派遣労働者自ら説明ができて、派遣元事業者様がその証明をしていただければ、未来が開ける可能性がある。
正直なところ、派遣元事業者、就労場所(派遣先事業者)、派遣労働者それぞれ、このような認識には程遠いかもしれません。しかし、許可制としての労働者派遣事業は、このような仕組みで運営されていることを、ぜひ皆様に知っていただきたいと考えています。
この記事は私が書きました
三重県出身。工場の派遣バイトの傍ら社会保険労務士の資格を取得。中途採用で地元商工会議所勤務を経て、労働局の窓口業務を通して様々な事例を経験。 非正規就労の悲哀と行政の仕組みを熟知しているシナジー効果を強みとし、皆様のサポートをいたします。