障害年金の請求サポートに詳しい社会保険労務士として、社会保険労務士法人HRMはいわゆる精神疾患という括りで様々な人と面談をしています。正直なところ、私には精神疾患とは何なのかは分かりません。それは精神科医に作成いただいた診断書で確認させていただく立場でして、私はその是非について一切私情を持ち込まないようにしています。

いやもう、そこは何より大事でして、大事どころか生命線というか、その辺の考え方次第で本当に“命”に拘わることですから、感覚的に掴めていないと大変なことになるよねと日々感じています。

洗脳による金銭感覚の狂いについて

借金してまで買う壺とか経典ですか? 洗脳されたかどうかなんて私には知りようはずがないですし、状況を見聞きしただけで何か判断するなんて絶対にしないわけですが……。そんなにおかしいことですか?

とてつもない値段の腕時計とか、宝石、スポーツカー。これらを買いまくる人と何が違うのでしょうかね? それらをキャッシュ一括払いで買うような大富豪ならともかく、憧れか何かで借金してまで買う人もいると聞いたことがあります。

何度も言っていますが、他人を「頭がおかしい」なんて言えるのは、正式な診察をじっくり行なった精神科医が、職業倫理にかけて診断する場合だけだと思っています。

その意味で、旧統一教会の信者さんの事例についておかしいとは思いませんし、それは高級腕時計とか宝石を買う人と大差ないと思います。

リセールバリュー? ステータスシンボル?

高級腕時計の中には、買った値段以上で売れるだけの資産価値がある場合もあって、それをアテにして買う人もいるでしょう。要するに「旧統一教会で“洗脳”された信者たちの金銭感覚と一緒にするな!」ですね。……それはもう、腕時計それ自体に惚れ込んでいるわけではないと? もしそれがリセールバリューが見込めないなら買わないわけでしょうから。

旧統一教会の壺って、リセールバリューがあれば社会問題になってなかったのでしょうか? だけどそれは、買った本人が新たに引き入れた信者に同額以上の値段で売り付けたらいいわけですよね。……そういう発想が出来ずに買ってしまうところが“洗脳”なのでしょうか?

必ずしもリセールバリューだけが全てのはずがない。ステータスシンボルという側面もあるはずだ。だとすると、旧統一教会の壺も、教会内ではものすごく誇らしいことで物凄い充足感をもたらしてくれていたのかもしれませんね。だとすれば、ごく自然なことのように見えてきます。

旧統一教会の熱烈な信者さんの状況を“洗脳”によるものだとすれば、精神疾患と診断される可能性が高い。結果的に、社会的に真っ当な判断能力が失われていって、本人はともかく現に甚大な被害を周囲にまき散らす。いくつかその事実は確かにあるということですから。

その辺については【実践編】としてまとめます。

障害年金の請求サポートにおいて、運営元である社会保険労務士法人HRMは様々な案件を取り扱っております。

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